【2025年最新版】Flutter環境構築ガイド:Mac/Windowsで最速アプリ開発を始める手順

フロントエンド

1. イントロダクション:Flutterとは?

  • Flutterの概要: Googleによって開発されたUIツールキットであり、一つのコードベースでiOS、Android、Web、デスクトップ向けのネイティブコンパイルされた美しいアプリケーションを構築できます。
  • 開発言語: Dart言語を使用します。
  • 記事の目的: この記事では、MacまたはWindows環境にFlutter SDK、Android Studio、VS Codeを導入し、エミュレータでサンプルアプリを起動するまでの手順を、初心者にも分かりやすく解説します。

2. 環境構築の全体像と前提条件

2.1. 必要なツール(必須)

Flutterの開発を始めるには、主に以下の3つの要素が必要です。

  1. Flutter SDK: Flutterのフレームワークとツールが含まれる本体。
  2. IDE(開発環境): VS Code または Android Studio(どちらか一方でOK)。
  3. 開発ツールチェーン: iOS開発にはXcode (Macのみ)、Android開発にはAndroid StudioのAndroid SDKCommand Line Tools

2.2. 前提条件

  • MacまたはWindows OS(最新バージョンを推奨)
  • 安定したインターネット接続

3. Step 1: Flutter SDKのダウンロードとパス設定

3.1. Flutter SDKのダウンロード

  1. Flutter公式サイトから、ご自身のOS(MacまたはWindows)に合った最新のSDKファイルをダウンロードします。
  2. ダウンロードしたファイルを解凍し、任意の場所(例:C:\src\flutter または ~/development/flutter)に配置します。

3.2. 環境変数(Path)の設定(重要)

コマンドラインでFlutterコマンドを使えるように、SDKの bin フォルダへのパスを通します。

  • Windows:
    1. 「システム環境変数」を開きます。
    2. Path 変数を選択し、flutter/bin へのフルパス(例: C:\src\flutter\bin)を追加します。
  • Mac/Linux:
    1. ターミナルで bashrczshrc ファイルを開きます。
    2. 以下のコマンドを追加します(パスは適宜変更してください)。Bashexport PATH="$PATH:[PATH_TO_FLUTTER_DIRECTORY]/bin"
    3. source ~/.zshrc などで設定を反映します。

3.3. 動作確認

ターミナルまたはコマンドプロンプトで以下のコマンドを実行し、エラーがないかを確認します。

Bash

flutter doctor

4. Step 2: 開発ツールチェーンのセットアップ

4.1. Android StudioとAndroid SDKの導入

Androidエミュレータの実行と、Androidアプリのビルドに必要なSDKをインストールします。

  1. Android Studioをダウンロードし、インストールします。
  2. Android Studioを起動し、初回設定ウィザードでAndroid SDKAndroid SDK Command-line Toolsをインストールします。
  3. SDK Manager(設定メニュー内)で、最新のAndroid SDK PlatformとSDK Toolsがインストールされていることを確認します。

4.2. (Macのみ) Xcodeの導入と設定

iOSシミュレータとiOSアプリのビルドに必要です。

  1. Mac App StoreからXcodeをインストールします。(非常に時間がかかります)
  2. Xcodeのインストール後、以下のコマンドを実行してコマンドラインツールを設定します。Bashsudo xcode-select --switch /Applications/Xcode.app/Contents/Developer

5. Step 3: IDE(VS Code)の設定

多くのFlutter開発者に選ばれているVS Codeで開発するための設定です。

  1. Visual Studio Codeをダウンロードし、インストールします。
  2. VS Codeを起動し、拡張機能(Extensions)マーケットプレイスを開きます。
  3. 以下の2つの必須拡張機能を検索し、インストールします。
    • Flutter: Flutter開発に必要な全ての機能を提供します。
    • Dart: Dart言語のシンタックスハイライト、コード補完などを提供します。

6. Step 4: エミュレータの起動と動作確認

6.1. Android エミュレータの起動

  1. Android Studioを開きます。
  2. Device Manager (AVD Manager) を開き、新しい仮想デバイス(Pixel 4などが推奨)を作成します。
  3. 作成したデバイスを起動します。

6.2. サンプルプロジェクトの作成

VS Codeに戻り、ターミナルで以下のコマンドを実行します。

Bash

flutter create my_first_app
cd my_first_app

6.3. 実行

エミュレータが起動している状態で、以下のコマンドを実行します。

Bash

flutter run

これで、エミュレータに「Hello World」アプリがビルドされ、表示されます。


7. まとめと次のステップ

  • flutter doctor ですべての項目にチェックマークが付いていることを確認します。
  • 次のステップとして、Dart言語の基本を学ぶことを推奨します。

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